日新と展示会輸送の歴史
国際展示会輸送に携わった歴史は古く、1955年(昭和30年)に大阪で開催された、「中華人民共和国展覧会」での搬出入作業で、中国製品の展示物を輸送したのが最初になります。
海外における国際展示会としては、翌年1956年に中国の北京と上海で行われた「日本産品展覧会」の展示物の一貫輸送からはじまり、以後各地で開催された万国博覧会、医療機械展、食品・包装機械展やデザイン展等に携わってきました。
2017年には、世界各所での安定した業務の提供と更なる発展を目指し、国際展示会輸送協会(IELA)に加盟。 日新のグローバルネットワークとIELA加盟の展示会輸送業者と連携し、展示会に関わる輸送のサポートを行っています。海上・航空輸送は勿論のこと、現地での一時保管や搬入・撤収作業の手配、開催国事情に添った複雑な通関手配など、展示会に関わる輸送業務をフルサポートする体制を整えております。
新型コロナウイルスによる展示会への影響
密を避け、人との距離を取りましょう! そう叫ばれるようになり、人が集まる展示会についても、その影響を受けたことはいうまでもありません。
コロナ感染の拡がりと比例するように徐々に延期が増え、その後の相次ぐ中止に、輸送途中で展示会の中止が決定されたケースも多く発生しました。 展示会場に運ぶことがかなわなかった展示物は、現地到着後即、日本へ送り戻す形となり各所への輸送手配や交渉を行いました。
2021年に入りようやくワクチン接種も進んだ結果、社会的な規制も緩和され、少しずつではありますが各地での国際展示会が活性化しつつあります。とはいえ、まだ海外渡航に大きな制約があることや、食品展示会等では従来は広く行われていた試食ができないなど、未だに大きな影響を受けております。
経済活動再開で、再び動き出した展示会輸送
2021年5月に開催となった北京工作機械展にて、日新は輸送業務を担当させて頂きました。
本展示会は2年に1回、中国・北京で開催される世界四大工作機械見本市の一つに数えられる展示会で、世界各国の工作機械メーカーが出展します。
今回は国内工作機械メーカー10数社から依頼を受け、様々な工作機械を展示会場へ搬入、また会期後の撤収作業も無事完了しました。
国際展示会出展の輸送では、様々な手配・手続が必要となり、通常の輸出入とは異なった複雑な手配を求められる場面も多く発生いたします。カルネの代理申請手配など、各国の事情に明るい専門スタッフがご対応いたしますので、国際展示会出展の際は日新にお声掛け下さい!
また、当社は昨年 12 月 17 日に 2025 年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)の「推奨物流事業者」に選定されたことを受け、本年 2 月 21 日に「大阪万博準備室」を新設するなど、大阪万博への出展サポートを行って参ります。