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日新現地法人紹介【英国日新】

英国日新は、日新グループの海外拠点において 3 番目に古い歴史を有しております。

 

1980 年代は日本産品への輸出規制や円高の進行などで、製造販売先の海外に現地法人を設立するケースが多くございました。中でもイギリスは日系企業の誘致を積極的に行ったことから自動車産業や家電メーカーの拠点が数多く設立され、それに伴って弊社は生産物流のサポートを行って参りました。現在ではヒースロー空港近隣に位置するロンドン本社、イングランド南西部に位置するスウィンドン倉庫、中央部に位置するレスター倉庫の3 拠点を運営しております。

 

2020 年には EU から正式に離脱し、その移行期を経た今後の動向に世界中の視線が集まる英国の最新情報と時代の変遷とともに変容を遂げた弊社サービスをご紹介いたします!

 

➡英国日新HP

information

      ロンドン本社外観

拠点数 :  3ヵ所
( ロンドン・スウィンドイン・レスター )
職員数 : 120名
設 立 : 1983年

EU離脱から1年を振り返って

英国ー欧州間物流について

英国は 2020 年 1 月 31 日に EU から離脱し、約 1 年の移行期間を経て、2021 年 1 月から離脱後のルールが適用開始となりました。適用開始直後は「通関」に起因するかなりの物流混乱がみられたものの約半年ほどで新制度に適応し、現在では全体としてうまく流れるようになりました。

一例を申し上げると、英国 – 欧州間のトラック輸送において書類不備などが生じ輸入国で荷下ろしができず、輸出国へ持ち帰るといった事態も見受けられましたが、現在では出荷前に輸入国側で書類の点検や輸入者との通関確認、輸入税負担者の確認を必須とすることで円滑な輸送ができるようになりました。

このことからも分かる通り、輸出国、輸入国双方で通関手続きが必要になったため、EU 加盟時と比べ、輸送費用および書類作成等の事務負担や税金精算業務が増加しました。通関においては、移行期間中は英国到着後の輸入通関が認められておりましたが 2022 年 1 月より英国到着前の通関が必須となりました。

労働者不足について

EU 離脱( = ブレグジット)により、英語力や高度なスキル、年収、正式な求人などのポイント制新移民制度に変わったため、輸送業界ではトラック運転員として欧州大陸からきた労働者が昨年夏頃より急に不足し、配達の遅れや港の混雑などを引き起こし、あらゆるところで品不足がみられました。外国人運転員は約 3 割減少し、一説にはその数は約 10 万人とも言われています。 この問題を解決するために政府は短期労働ビザの発行や運転員養成プログラムを導入し運転員の確保に努めております。

国内需要への対応

英国ではブレグジットの影響により倉庫需要が高まっております。これは国内市場向けに商品を保管することが目的となっており、弊社が管理する3ヶ所の倉庫は活況を呈しています。倉庫では、電化製品、自動車部品、工業用ボイラー、雑貨、食品などバラエティ豊かな商品をお預かりしております。最近では企業間物流に留まらず、e コマースによる BtoC 向け付帯作業サービスの取扱いを開始しました。

当サービスは、弊社倉庫でお預かりしているお客様の商品を消費者からのオーダーに基づいて倉庫から搬出・梱包し、消費者のご自宅へ出荷するものです。英国においてもコロナ禍でEC 対応される企業が多く、取引先企業よりご相談いただいたことが契機となりました。化粧品やスポーツ用品、オフィス用品、オークションなどで取引される雑貨類などのお問い合わせが増えており、作業品質はもとより、EC の求めるスピードも重視して対応しています。今後はレスター、ロンドン倉庫においてもサービス展開を予定しております。弊社のECビジネスは後発ですが、お客様毎に異なる課題解決を目指したオーダーメイドのサービスをご提供いたします。

自動車で培った緊急貨物対応

                 貨物機(イメージ)

弊社航空部門は、日本向けに工業製品や食品の輸出を数多く手がけております。中でもチョコレートは通年を通して相当量のお取扱いがございます。

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また、長年生産物流に携わってきたことから、緊急を要する貨物の対応に定評があります。
緊急貨物対応には、限られた時間の中で確実な手配を行うこと、仕出地・仕向地の連携が欠かせません。
自動車レースで用いるエンジンなどの部品を日本から英国に輸入する案件では、日本にあるお客様拠点からロンドン近郊のお客様拠点に約 24 時間でお届けした実績もございます。より詳しくご説明しますと、日本でお客様が深夜まで整備・調整した部品を出荷後すぐにお預かりし、翌朝までに成田空港へ搬入します。朝一番に輸出通関を行い、午前発のフライトで英国へ向け出発。夕方ヒースロー空港に航空機が到着後、3時間ほどで輸入通関とお届けまでを完結させるようなスピード感です。貨物の状況に応じた、航空会社とその上屋、専属トラック運転員、税関、顧客との密な連携が求められます。

自社輸送部隊による、リードタイムの短縮

                        自社トラック車両

弊社ではトレーラー 30 台を保有し、海上コンテナ輸送や工業製品・自動車部品等の配送サービスをご提供しております。
当輸送部隊は長年ミルクラン業務に従事し、高い定時運行率でお客様にもご好評頂いておりました。ミルクラン業務とは巡回集荷のことで、弊社は複数の自動車部品メーカー様を所定時刻に訪問し、品物をお預かりして、自動車メーカー様の工場にお届けするサービスをご提供しておりました。この実績が評価され、共同配送ネットワークの一員としても活動しております。昨年秋頃にはブレグジットによる大型車の運転員不足でガソリンの供給がままならないと言ったニュースを見聞きした方も多いかと思います。物流においても、港に輸入コンテナが到着してもドライバー不足で引取りが困難な状況に見舞われましたが、弊社は自社輸送部隊を有しているため港での長期保管を避けることができました。

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