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工場の設備更新や移設をサポートする、日新の機工サービス

工場に整然と並ぶ生産ラインの設備や工作機械。生産される製品のモデルチェンジや機械の老朽化による国内外工場への移設など、それらを移動させることに頭を悩ませているお客様も多いと思います。大小、様々なサイズや重量の機械があり、設置環境により、移設作業の内容や難易度は大きく変わってきます。高度な技術を要求されるだけではなく、安全配慮や綿密な作業計画を立てることが求められます。

 

日新では、重量機械設備の据付や解体工事、また移設先への輸送を専門とする機工サービスをご提供しており、日々お客様からの相談にお応えし、サポートしております。今回は、現場力と経験がモノを言うスペシャリスト集団、機工チームの仕事をご紹介いたします。

 

まずは現場へ!機工チームの仕事

生産設備や工場で用いられている機械には、新製された際にメーカーで用意された図面があるものの、使用目的や条件によって改造されているケースが多くあります。従って図面とは形状が異なることから、移設作業に求められる正確な判断を行うことは出来ません。また、前述の通り、搬出入の経路や配管の有無など、その他にも多くの情報を確認する必要があります。お客様からご相談を頂いたら、まずは直ぐに現場へ飛び諸条件を確認する、そこから機工チームの仕事はスタートします。

現場に飛び、現状の確認を行うのが仕事の第一歩

費用見積の提示、作業内容を説明することは勿論のことですが、作業計画表を作成・提示することで、実際の作業内容やスケジュールをある程度想定し合わせてご案内させて頂いております。これにより、作業全般を俯瞰することが容易となり、また、関係者間の認識一致や情報共有が促進され、スムーズな作業を実現しております。

実際の手配や準備においても、過去の経験や実績、重機会社や作業会社との繋がりも深いことから、全国各地でのサービス展開を可能にしています。さらには、国際物流の日新ならではのサービスとして日本国内のみならず、海外からの引取作業や海外への輸送手配(海上輸送、航空輸送、鉄道輸送等)、通関手続き、輸送梱包の開梱作業、設置や解体の前後の輸送サービスにおいてもワンストップな手配が可能となっています。

機工チームが手掛ける仕事

工場設備や機械を移転するといっても、あまりイメージが沸かないのが正直なところ。機工チームのスタッフに、どのようなケースがあったのか?過去の実例を尋ねてみました。

大型研削盤を移動するため、電動ローラーを履かせる

新しい機械や設備を購入した場合
機械や設備を新たに購入し設置する場合、今まで使用していた既存の機械の解体や移設が必要となります。工場内でそのようなの作業を行うスペースに余裕がある場合は別ですが、現実には作業スペースの確保が難しい状態で稼働していることも多いのが現状です。そのような場合には、まずは既存の古い工作機械の配置を考え直し、一時的にでもスペースを作る必要が出てきます。また新たに導入する機械や設備と既存の機械や設備をバランス良く配置する必要が出てくるのです。全体の状況を把握した上でどのような移設方法が取れるのか?を様々な角度から検討した上で、ベストな方法をご提案させていただきます。

 

 

工場の機械や設備のレイアウトを変更する場合
工場でのレイアウトを変更する理由は様々ですが、例えば生産作業の効率を上げるため、導線をつながりやすくする、安全性を確保する、通路を確保する等が想定されます。当然レイアウト変更ともなれば、機械や設備の移設・運搬が発生致します。

設備や機械の搬入設置、解体搬出、運搬の実際
設備や機械の移設・搬出・搬入をする前に現場、確認できる場合は現物の設備・機械を確認をします。

工具研削盤にローラーを履かせて移動する

どのような設備・機械を搬入、搬出するのか?
重量はどれくらいか?
吊り上げることは可能か?
フォークリフトで近くまで入っていけるのか?
ローラーを履かせる必要があるのか?
床の養生は必要か?

上記の内容を基本として、様々な角度から現在の状況を詳しく調査します。その上で各種方法を検討し、ベストな方法を選定します。

 

輸入設備の取り卸し作業

作業工程表の作成と費用見積のご提案
お客様は勿論のこと、機械メーカーのスーパーバイザーや設置工場の関係者と面談、設備・機械に接続されている周辺の電気配線や各種配管等の接続や撤去作業の内容や工程を確認し、スケジュールの打ち合わせを行います。その前提条件に加えて弊社より全体の作業段取りの構成、必要となる機材・重機・作業人員を割り出すことで、お見積りのご提示いたします。この他重機の作業計画書を作成、作業員の免許の所持の確認や名簿の作成等といった実務作業も並行して行います。

狭隘な設置場所での研削盤コラムの立て起こし作業

実作業の実施
当日はKYミーティング等を行い、作業内容・段取り、当日想定される危険個所等、作業者及び監督者の情報共有・周知を行い、安全且つスムーズに作業を進めます。設置・据付作業の場合には、設備・機械のレベル調整や芯出しなどを行います。こうした作業を助勢作業と呼びます。床に固定するボルトの高さや角度を調整し、水平を取ります。芯出し作業では、中心となる設備、機械の位置決め行った後、各機械の連結部分が水平、垂直、直線となるように微調整行います。こうした調整作業も機工チームの作業範疇。最終的に機械メーカー・お客様に状態をご確認頂き、問題無ければ無事作業完了となります。

 

 

天秤を使って輸出設備を引き取る

搬入設置、解体搬出、運搬等の作業の注意点
コスト削減の折、少し移動させる程度だから、何人かで動かしてしまおう…と思う方も多いかも知れません。大型物・重量物の取扱はちょっとした油断やミスが大きな怪我や命に係わる事故に繋がります。また、新規設備・機械を購入する場合は検収後に所有権が移転する事が多く、万が一移転作業中に事故があった場合、現状加入されている保険では補償されない可能性もあります。設備・機械の専門業者に任せた場合、そのような事態を想定した賠償保険等に加入しております。それと共に分解・組立・据付・設置・運搬と多岐に渡る作業を一貫で対応が出来ること、それが結果として想定したスケジュールを守り、安全に作業を行うことに繋がります。

 

 

日新 機工チームの強み

食品用サイロの立て起こし作業

日新機工チームでは自動車関係、機械商社関係、食品関係等、さまざまな業界の新規設備の搬入作業や解体搬出、移設作業等で多くの実績を頂いております。直近の2023年度は100トンクラスの工作機械の国内輸送作業、搬入、設置、組立作業等の一貫作業を行っております。許可申請や知識・ノウハウも蓄積しておりますので、ワンストップでのご手配が可能です。また海外においても自社の海外現地法人、パートナー業者のネットワークも多数こざいますので、日本発着、海外発着の輸送は勿論のこと、海外から海外の移設作業のご手配も可能です。輸送に伴う様々な手配、通関手続き、梱包・開梱作業から設置まで一貫して管理・監督出来るのが機工チームの大きなアドバンテージです。工場の機器更新・レイアウト変更や国内外の移転等でお困りごとがございましたら、機工チームにご相談ください。

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