物流の最新情報をお届け

8
日新現地法人紹介【マレーシア日新】

マレーシア日新は、1994 年に家電メーカー様の生産物流を支援する目的で設立されました。
2000 年以降は自動車メーカー様の進出に伴い、アジア各国で製造された部品を当地に集積し、完成車の生産を行う工場への納品業務を中心に事業を拡大して参りました。

2012 年には保管・輸送分野のセキュリティ規格である TAPA(Transported Asset Protection Association 技術資産保護協会 ) の保管における貨物セキュリティ認証をペナン拠点で取得、その後、同国の投資規制緩和を受けて、2017年には日新による独資形態で日新ロジマレーシアを設立し、現在では日新ロジマレーシアを中心に事業活動を行っております。翌 2018 年には建てかえを行っていたマラッカ倉庫が竣工し多くのお客さまにご利用いただいております。また、2020 年には ISO9001 を取得しました。

 

海のシルクロードとして古くから交易の要所であったマレーシアは多民族国家であり、マレー系、中華系、インド系を主とした様々なルーツを持つ人々が生活しており、1 年に 3 度新年が来ます。公用語はオランウータン ( 森の人という意味) に代表されるマレー語ですが、共通語として英語が通じます。また、古くか ら外資企業を積極的に受け入れてきた電機・電子産業、豊富な資源を活かした農林業、石油化学産業が盛んで ASEAN 内の富裕国でもあります。

 

➡日新ロジマレーシア/マレーシア日新のHP

information

拠点数  :  8ヵ所
(シャー・アラム(2 拠点 )、クアラルンプール空港、ポートケラン、マラッカ、
ジョホールバル、ペナン、パダンベサール)
職員数  :  10名( マレーシア日新 ) / 148 名(日新ロジマレーシア )
設    立  : 1994 年 ( マレーシア日新 ) / 2017 年 ( 日新ロジマレーシア )

 

クロスボーダー輸送

弊社は昨年、マレーシア – タイ間のクロスボーダー輸送を強化する目的で、タイとの国境にあるパタンべサールに事務所を設置しました。

クロスボーダーサービスは自動車産業のお客様を中心にご利用いただいており、タイで生産した部品をマレーシア国境までトラックで輸送し、マレーシアのトラックへの積み替えと通関手続きを行い、自動車工業までお届けする流れになっております。

リードタイムの短縮には円滑な輸出入対応が欠かせないことから当事務所には3名の専門職員を配置し通関作業の自営化を進め、適正通関とスピーディーな配送に努めております。

倉庫需要への対応

マラッカ倉庫

マレーシアはコロナ発生からの 2 年間で足掛け6ヶ月のロックダウンを経験しました。ロックダウン解除後も感染者数の高止まりが続いたため、工場は生産体制を縮小せざるを得ませんでした。またコンテナ不足によるフリータイムの短縮で港に到着したコンテナから生産材料を早急に搬出し、空コンテナを返却する必要が生じたため、マレーシア全体として倉庫需要が旺盛な状況にあります。

弊社では自社倉庫 26,000 ㎡に加え、緊急対応として地元企業から 7 万平米の保管スペースを賃貸するなど長年培ってきたパートナーシップを活かしてお客様のご依頼にお応えしております。

また FCZ(Free Commercial Zone) に指定されているNDSB 倉庫内に位置する弊社ポートクラン支店では、第三国から輸入した部品を無税で一旦保管し、マレーシア国内で生産されたパーツと合わせて生産工場のある各国への再輸出を行うといったオペレーションも行っております。

トロピカルフルーツの航空輸出

突然ですが、皆さんは「果物の王様」を知っていますか?ヒントは甘くて栄養満点でマレー半島原産の果物で、当地には専門のフルーツパーラーもあります。また、強い匂いを持っているため、ホテルや飛行場などで持ち込みを禁じている所もある果物とお伝えすればピンとくる方も多いのではないでしょうか。

正解はドリアンです!

        露店のドリアン屋

濃厚で甘くカスタードクリームのようとも称されるドリアンは日本にも大勢の愛好家がいらっしゃいます。

弊社ではドリアン農園を所有されるお客様からご依頼を受け、日本向けに輸出を行っております。ドリアンは年に2回収穫シーズンがあり、最盛期が 6~8 月と11 月~12 月となります。取扱いにあたってはその強烈な匂いから、旅客機内や他貨物への影響があることから航空会社から積載不可とされるケースも見られましたが、匂い漏れを防止する梱包方法をお客様、航空会社と協議し、貨物搭載許可を頂くことができました。当地でも高級フルーツの代表格であるドリアンは、日本ではひと玉 1 万円程で販売されているそうです。

 

大手カフェブランド向け家具の海上輸出

北海道のホテルで使用しているマレーシア製家具

森林が国土の 60%を占めるマレーシアは、パーム油産業や林業が盛んです。マレーシア国内での製材やべニア板等の加工品の生産は勿論のこと、ボルネオ島の領地や隣国インドネシアから輸入された木材を使ってテーブルや椅子を製作し海外へ輸出するビジネスも多く、弊社ではデザイナーズホテルの家具や大手カフェ店舗の什器を手がけるお客様からご依頼を承り、日本向けに海上輸出を行っております。

 

仕向港は京浜港、阪神港のみならず、配送先のホテルや店舗の立地に応じて苫小牧港や那覇港に発送することもございます。