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【働くひと】 フォークリフトオペレーター

お役立ち

2023.04.26

様々な種類があるフォークリフトですが、その中でも 最大級の31トンフォークリフト。
その能力をいかんなく発揮して当社、横浜重量物梱包センター(YHPC)で取り扱われる大型物・重量物の積載作業はもちろん、コンテナの受渡に活躍しております。常に危険と隣り合わせとなる作業ですが、細心の注意を払い安全第一で進められています。

まるで自分の手足の様に31トンフォークリフトを操る大島さんに、日々の作業についてお話しを伺いました。

 所属している会社と大島さんについてご紹介ください。

原田港湾株式会社は京浜港での港湾作業を担う会社で、現在300名弱が在籍しております。コンテナヤードで車両や荷役機器の運転・操作を行う部署(ターミナル)、着岸した船に乗り込み船内作業を行う部署(船内)、倉庫や上屋での荷役作業を行う部署(沿岸)の3つに分かれています。私は沿岸に所属しており、以前は川崎地区の倉庫で荷役作業に従事しておりましたが、昨年6月にYHPCに異動、以来31トンフォークリフトの作業を中心に担当しており、この3月で勤続25年を迎えました。

 
仕事中の鋭い表情から一変、インタビュー中は優しい笑顔の大島さんでした

 フォークリフトオペレーターとしての経験を教えてください

最初はコンテナに入る小型サイズの2.5トンで、各種荷役作業を担当しました。
経験が上がるにつれ順次大型を担当することになり、現在は2.5トン~31トンまで現場にある全てのフォークリフトに乗ることができます。フォークリフトの操作・運転にはフォークリフト運転技能講習の修了証の他、公道を走行することもあるので、大型特殊免許も所持しています。

 1日のスケジュールを教えてください。

8:00に業務開始となります。まず当日の作業に関するミーティングを行い、作業手順など細かな確認をし16:30で業務が終了します。私の場合はコンテナの搬出入も担当しており、多い時には1日20本前後のコンテナ搬出入があるので、シャーシが到着すれば荷役作業と並行して随時搬出入作業にあたります。
作業工程はある程度決まっているのですが、当日の進行状況によって前後することがあるので、それを頭に入れて効率的にコンテナや品物を配置して、荷役作業をスムースに進められるか?と、バンニング担当者の立場も考えながらオペレーションにあたっております。

 業務中に気を付けていることはどんなことですか?

やはり安全第一。 不安があるときは無理をせず、フォークリフトを下りて確認することにしています。大型物、重量品やコンテナを扱う際には前が見えない、また死角となる部分も多く、立会者や指示者からの無線指示やハンドサインを確認しながらの作業が不可欠です。大型のフォークリフトですから、作業中は一人で運転・操作をすることはできません。その際に重要になるのがチームワーク。常に危険と隣合わせの現場ですので、時には厳しい注意が飛ぶこともありますが、声掛けやコミュニケーションを大切にしております。朝のミーティングでの認識の共有や確認はしていますが、休憩時にも安全に対する認識や作業員個々のモチベーションが保てるように話をすることもあります。 現場の作業員はもちろん、事務方の担当者も 一つの現場、みんな家族だと思っています。

現場で梱包した木箱にはセンターマーク(重心位置を示す印)があり、また自施設でバンニングしたコンテナであればある程度感覚もつかめるのですが、輸入コンテナで中がどうなっているか分からないときには特に慎重になります。コンテナ重量と品物の情報をいただいた上で、フォークリフトで上げた時にレバーから伝わる微妙な感覚で判断し対応しています。

また今の現場には大きな庇(ひさし)があるので庫内作業だけならば問題はないですが、雨天になるとどうしてもタイヤが滑ることもありますので、より慎重な運転が求められます。

➡大島さんが乗る31トンフォークリフトの詳細はコチラ

 仕事のやりがいやモチベーションはどのような時に感じますか?

予定通り安全に作業を進めることはもちろんですが、先ほどお話した通り、臨機応変に対応を求められ、それが上手くいったときにはスッキリしますね。また大きいフォークリフトに乗れることもやりがいの一つですが、その反面、責任やプレッシャーを感じることもあります。

 今後の課題ついてお伺いさせてください。

昨今どの業界でもよく耳にする話ではありますが、後任の育成です。現在、私の他にも31トンフォークリフトを運転できる作業員もおりますが、日常的に作業を行っているわけではないので、どうしても経験面に不安が残る部分があります。自分が体得してきたノウハウをどう伝えていくか?というのは、一つの課題です。どうしても実体験でないと分からないこともあります。

 最後に読者の皆さんに一言お願いします。

大型物、重量物を取り扱う大型フォークリフトの作業は見た目には豪快ですが、安全に対する慎重や責任といった細やかな面も求められます。このほか、定格荷重80トンの天井クレーンといった重量物に対応した設備を生かした一貫輸送をお手伝いさせていただきます。設備機械や在来船の荷役作業も対応いたしますので、ご相談いただければと思います。

「一つの現場、みんな家族」 と、いう大島さんの言葉にもある通り、ハード面だけではなくチームワークという人間力、ソフト面があって成り立っていることを実感しました。お客様の問題や課題を営業からだけではなく、現場からも改善や提案ができることが強みだと思います。日新で働くひと、そこには多くの職人と呼べるひとがいます。今後も様々なひとをご紹介したいと思います。

INFORMATION
原田港湾株式会社

本社所在地:横浜市中区海岸通4丁目23番地 原田ビル2F
設   立:1953年7月1日
従 業 員 数 : 298名(2020年現在)
業 務 内 容 :①港湾荷役事業 ②港湾運送関連事業 ③貨物取扱事業④不動産賃貸借管理業
⑤損害保険代理業 ⑥その他上記各号に付帯する事業

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