カナダ:港湾状況
カナダ西岸:ストライキ・ロックアウト実施(11/4~)
現地時間10月31日、国際港湾倉庫労働組合(ILWU)は、ブリティッシュ・コロンビア州海事雇用者団体 (BCMEA) からの最終提案を受け、72時間のストライキ通告を行い、それに対し、BCMEAは11月1日にロックアウト通告を出しました。
これを受け、ILWUは現地時間11月4日(月)午前8時よりストライキを、BCMEAは同日午前9時よりロックアウトを実施しております。
参考:ILWU Canadaホームページ
船社ONEでは、この影響でプリンスルパート港やバンクーバー港に寄港する一部本船にスケジュール変更が生じるとしております。
参考:ONEホームページ
また現地からの情報によりますと カナダの鉄道会社であるCanadian Pacificは、11月4日より、カナダ内陸部からプリンスルパート港等を経由する輸出コンテナの引受停止を発表しているとのことです。
カナダ東岸:モントリオール港ロックダウン(11/10~)
海事使用者団体(MEA)によると、モントリオール港湾労働者が所属する労働組合(CUPE)に対して、労働協約改定交渉最終案を提示し、現地時間11月10日までに組合側に回答を求めておりましたが、組合側がこの最終案を拒否しました。
このためMEAは、現地時間11月10日午後9時、ロックアウトを宣言したとのことです。
ロックアウトにより、同港における港湾作業(鉄道やトラックを含む)は完全に停止されることとなります。
参考:MEAホームページ
カナダを発着または経由する海上輸送案件をお持ちのお客様は、リードタイムの遅れなど影響が出ることが想定されますのでご留意ください。
貨物に関するお問い合わせはご利用のフォワーダーまでお願いいたします。
また新たに情報を入手しましたらご案内に努めます。
フランス:国境管理再導入(2024/11/1~2025/4/30)
フランスでは、テロの脅威や組織犯罪、不法移民対策を目的として、 2024年11月1日から2025年4月30日までの間、隣国6カ国(ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン)との国境管理を再導入しております。
参考:外務省ホームぺージ
フランスに隣接する全ての国を対象に国境検査が実施されることになりますので、フランス発着のEU内トラック輸送のリードタイムに影響が出ることが見込まれます。
該当案件をお持ちのお客様はご留意ください。
日本:成田空港輸入貨物引き渡し 一部遅延
11月1日より、成田国際空港株式会社(NAA)にて運用開始した輸入トラックドックマネジメントシステム(TDM)につき、成田空港へ輸入後、貨物搬出まで通常より時間を要しているとのことです。
参考:成田国際空港株式会社ホームページ
現在、遅延解消に向けて改善をしているとのことですが、11/8時点の情報では、国際空港上屋株式会社(IACT)C棟に蔵置されるANAやエバー航空扱いの貨物引き渡しに遅延が発生しているとのことです。
当該キャリアをご利用されて、成田空港輸入案件がございますお客様はご留意ください。
なお、JALやIACT-A棟の貨物については、大きな遅延情報は入っておりません。また成田空港・南部貨物地区については、本TDMシステム対象外となっております。貨物のハンドリングに関するお問い合わせは、ご利用のフォワーダーまでお願いいたします。
日本:年末年始期間に向けて
例年のことながら、年末年始期間中とその前後に日本発着案件をお持ちのお客様は、貨物の搬出入に通常よりも時間を要することが予想されます。特に、今年の年末年始期間は例年よりも長くなりますので、余裕を持ったスケジュール設定をしていただくことをおすすめします。
また、上記に関し、船社OOCLからは、年末年始フリータイムに関するお知らせが出ておりますのでご案内致します。
参考:OOCLホームページ
他の船社についても、今後、年末年始期間に関するお知らせが出てくると予想されますので、新たに情報を入手しましたらご案内に努めます。