7月から8月に掛けて、コンテナ船の爆発・火災事故が連続して3件、発生いたしました。
①7月19日 インド・ムンドラ港からスリランカ・コロンボ港に向けて航行中のMAERSK FRANKFRUT の船首付近のデッキ上に積載されたコンテナが爆発。インド・沿岸警備隊による 消火活動が行われたが、鎮火まで10日間以上を要した。同船は中国・韓国~インド・パキスタンを結ぶ航路に投入された、2024年5月に竣工した新造船。運行船社のMAERSK社は、7月末に共同海損を宣言、手続に入ったことが報道された。
②8月9日 13:40頃、中国・寧波港にて荷役中のYM MOBILITYの船首付近に積載されていたコンテナが爆発・炎上。周辺1km圏内にも衝撃波が届く程の大きな爆発だった。当該部分には危険品が積載されていたという情報もあるが、詳しい原因は調査中。運行船社のYANG MING社は、8月18日に共同海損を宣言したことを発表した。
③8月11日 0:30頃、シンガポールから到着しスリランカ・コロンボ港にて荷役中のMSC CAPETOWNⅢの甲板下に積載されたコンテナが炎上。周囲のコンテナにも延焼し、爆発した。同船は東南アジアとアフリカを結ぶ航路に投入されていた。出火原因については調査中。
各々詳しい原因は調査中とされていますが、積載されていた危険品が関係しているのでは?といった情報もあり、関連する船社サービスや港湾での取扱・判定基準に影響を及ぼす可能性も取りざされております。今回は①②の事故で船社より宣言が発表された、共同海損についてご紹介いたします。