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日米関税協定・続報

9月10日配信「日米関税交渉、最終決着へ」にて、合意内容などに関してご案内いたしましたが、弊社米国法人NIT(Nissin International Transport U.S.A., Inc.)より、最新情報が届きましたので、ご紹介いたします。

9月4日にホワイトハウスより発表された日米間の新しい貿易協定に関して、Federal Register(連邦官報)が発表されました。税関からの通知もあり、米国東岸時間 / 2025年9月16日午前0時1分より正式にスタート致します。

■協定の概要
・2025年7月23日に大統領が発表した米日間の枠組み協定
・相互主義と共通の国益に基づく新たな米日貿易関係の構築
・米国の貿易赤字削減と製造業・防衛産業基盤の強化が目的

■主な関税措置
基本関税率
・日本からの輸入品の大部分に対して15%の基準関税率を適用
・既存の関税率が15%未満の商品:15%まで追加関税を課税
・既存の関税率が15%以上の商品:追加関税なし

■適用方法
・対象品目に適用される一般税率 “Column 1″の税率を各HTS毎に適用
・一般税率が15%以上の場合、追加税率はゼロ(HTS : 9903.02.72を利用)
・一般税率が15%未満の場合、総額15%となるよう、差額の追加税率が発生(HTS : 9903.02.73を利用)
・新しいHTS Code : 9903.02.72 / 9903.02.73は9月16日午前0時1分より導入開始。新税率がスタート。
・9月16日以降、8月7日午前0時1分まで遡及して修正可能。

■特例扱いの分野(米国東岸時間2025年9月16日よりスタート)
自動車・自動車部品:
・部門別待遇一般税率が15%以上の場合、追加のSection 232関税率はゼロ(HTS : 9903.94.40- 自動車、9903.94.41 – 自動車部品を利用)
・一般税率が15%未満の場合、総額15%となるよう、差額のSection 232関税率が発生(HTS : 9903.94.42 – 自動車、9903.94.43 – 自動車部品を利用)
航空宇宙製品:
・民間航空機に関するWTO協定対象品目(無人機除く)は追加関税免除
ジェネリック医薬品
天然資源:
・米国で自然に入手できない資源

■法的根拠
・国家緊急事態(大統領令14257)への対応
・国家安全保障上の脅威(鋼鉄・アルミニウム・自動車・銅に関する各種宣言)への対処

9月15日付  Federal Register(連邦官報)へリンクします。

9月15日付  NCBFAAからの通知へリンクします。

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