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地球にやさしく。 日新のグリーン経営【EVトラックの導入】

栃木県宇都宮市にある日新の芳賀営業所では、栃木県のスマートシティ構想に賛同するかたちでEVトラックを導入いたしました。

地球の恵みを次世代に引き継ぐため物流会社としてできること」のひとつとして、芳賀営業所とEVトラックについてご紹介いたします。

 

➡日新のサステナビリティ理念を知る

芳賀営業所の概要

——初めにEVトラックを導入した「芳賀営業所」について教えてください

芳賀営業所 所長:
宇都宮市の中心部から東に10kmほどの芳賀町に拠点を置く営業所となります。
自動車物流に特化した営業所として、自動車メーカー様・部品メーカー様の品物の保管、海外との輸出入のサポートを行っています。こちらの芳賀倉庫以外にも近隣に芳賀第二営業所、自動車メーカー様の施設内に2カ所の営業所を置き、日々様々な輸送に対応させていただいております。

芳賀営業所の倉庫は4棟で構成されており、輸出入に関わる品物を取扱う保税倉庫1棟は700坪程度、倉庫内には機密ゾーンと呼ばれる管理区域もあり、外部から見えないのはもちろん、品物の搬出入も安心して作業を行うことが可能です。残る3棟は各々400坪程度の面積となります。

EVトラックの運用

——EVトラックの運用について教えてください

芳賀営業所 所長:
芳賀地域の自動車メーカー様の施設や部品メーカー様は比較的まとまったエリアにあります。以前からそのお客様の事務所、工場や倉庫をまわるトラック便を運行しておりました。その際は4tトラックを使用していましたが、それを今回のEVトラックに転換しました。

事務所前に設置された充電器

運用距離も比較的短く限定されることもあり、日新初の導入に踏み切った次第です。わずかではありますが、ディーゼルエンジンのCO2排出をストップしたかたちです。またEVトラックの運用開始に伴い、新たに専用の充電器を事務所前に設置しました。

午前中は各地から芳賀倉庫届いた輸入貨物の配送を行っています。前日に成田空港やその他港湾から転送された品物をお客様に届けているという形ですね。同時には芳賀エリアから出荷される品物をお客様のオーダーに従いピックアップを行っております。

EVトラックに乗ってみて

——1回充電した際の走行距離はどのくらいですか

トラックドライバー:
フル充電で100km走行可能となっており、電池残量等の情報も表示されます。
走行が近隣エリアに限定されることもあり、残量がな
くなってしまうといったことはありませんが、もしもの場合に備えて芳賀倉庫に戻ってきた際には直ぐにケーブルを繋ぎ充電をしています。

 

 

——EVトラックを運転してみて、エンジン車との違いがあれば教えてください

トラックドライバー:
運転していて従来のエンジン車と比較して操作感が劣るといったことはありません。
むしろパワーが強いのが特徴といえると思います。アクセルを踏み過ぎると危ないといった印象です。

大きな違いの1つといえるのが、従来と比べてとても静かで、感覚的には音がないという部分です。
エンジン音がないためか速度感が掴みにくく、安全のため走行中スピードメーターを確認する頻度が増えました。またスムーズな加速、これはエンジン車以上だなと感じています。
また、ギヤチェンジがないので、どうしても発生してしまう荷物に対する衝撃もほとんどありません。

——お客様の反応はどうですか

トラックドライバー:
車体に大きくEVと描かれているので、導入当初はお客様から声を掛けられる場面も多く、環境問題やSDGsに関心が高いこともわかりました。思わぬところでコミュニケーションツールとなったという印象です。

夕方の集荷に向かうと、近隣の学校の下校時間と重なることがあります。
以前のトラックはエンジン音が大きいため、脇を通ると子どもたちが耳を塞いでいる姿を見ることがありました。その姿を見かける度に申し訳ないなあと思っていたのですが、EVトラックになり音が静かになったことで、音で驚かせることもなく歩行者の歩みに合わせて輸送できるようになったのが、個人的にはうれしいところです。

——EVトラックを運転中、気をつけていることはありますか

トラックドライバー:
先ほどのお話と重複しますが音が静かになった分、歩行者が車に気がつきにくくなってしまった点です。その際は、徐行運転をしたり、特に人の行きかう交差点などでは、より慎重に運転をしています。

朝の通勤時間帯に工場へ配送に伺うことがあるのですが、こちらに気がついていただけないケースが多く、人の波の切れ目を見つけて入っていくのが大変です。

——EVトラックを運用していて困ったことはありますか

トラックドライバー:
このEVトラックを購入した際、最大のものを選びました。それでも以前と比較するとどうしても小さな車体となりました。その辺りで一度に積み切れないケースなどもあり、そうしたところが課題といえるかもしれません。もっとも近隣なので、すぐに往復できる距離ですので問題といえるほどではありませんが…

これからの芳賀営業所

——今後もEVトラックを導入する予定はありますか

芳賀営業所 所長:
時期は分かりませんが、今回のようなEVトラックを導入したいという考えは持っております。最近では4トンのEVトラックもでてきたため、次に導入の際は今よりも大きいサイズのものを入れたいと思っています。
走行可能距離や充電スポット等の問題もありますが、エンジン車で輸送している他の定期便などもゆくゆくはEV車に変更していければいいなぁと思っています。

——新しく建設される倉庫について教えてください

芳賀営業所 所長:
7月20日起工式を行い、工事が始まりました。

まだ一部で重機が動きだしているだけですが、新倉庫はモビリティのEV化に対応した物流の拠点として、バッテリーの管理を含む温湿度管理・急速充電・充放電機能を有します。
また、こちらにもEV充電設備を設置する他、太陽光発電設備等の環境負荷低減設備を取り入れることになりますので、今よりもいっそう環境への配慮ができると感じています。

2024年10月竣工予定で、実際のオープンは翌月の11月を予定しております。
こちらについても詳細が決まり次第、様々な手法で情報発信を行っていきたいと思っております。

EVトラックの静音性を動画でご紹介いたします。


中継基地となる倉庫で地球にも人にもやさしく

EVトラックの導入で環境への配慮だけでなく、物流拠点として芳賀営業所は人にもやさしいを目指しております。

改めて、芳賀営業所の立地についてご説明いたしますと、日本の5大港である東京港へ約120km、海の玄関口である成田空港へ約120km、地方港として注目を集めるひたちなかまで約90kmの距離にあります。

物流2024年問題においては、働き方改革関連法により、自動車運転業務の時間外労働に年960時間の上限が規制されドライバーが長距離走行できなくなることが課題の一つとなっており、その中継基地に適しているのが芳賀地区となります。

関東に片道約100km。これは2024年以降、トラックが1日にちょうど往復できる距離になります。
東北や宇都宮から長距離トラックが1日かけて走行できる距離が宇都宮あたりといわれています。

芳賀地区で荷下ろしし、再び荷を積んでラウンドする新しい輸送プランで、芳賀営業所は地球と人にやさしい物流を提案いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。