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世界基準の液体輸送を、日本の当たり前に。 新会社「デンハートフ日新」が描く、化学品物流の未来

輸送サービス

2026.04.08

日新とオランダのデンハートフ社による合弁会社「デンハートフ日新」が、2026年1月より本格始動しました。世界有数のタンクコンテナ保有規模を誇る圧倒的なグローバルネットワークと、輸送効率の常識を覆すバッフル付タンクを武器に、液体輸送の新たなステージを切り拓きます。設立の狙いから現場の課題を解決する具体的な強みまで、新会社の舵取りを担う菊地氏がその熱い想いを語ります。

なぜ合弁会社という新しいステージを選んだのか?

ついにデンハートフ日新が本格始動。2014年から続くデンハートフ社との代理店関係は既に盤石でしたが、今回あえて合弁会社設立という新たな一歩を踏み出した、その一番の狙いはどこにあるのでしょうか。

デンハートフ日新 菊地

(菊地)一言で言えば、日本市場に対する本気度の証明です。 これまでは代理店として、いわば窓口の役割を果たしてきましたが、世界のタンクコンテナ需要は年々増加しており、化学品物流はより高度な専門性を求められるステージに入っています。

デンハートフ社はオランダ王国からロイヤルの称号を授けられた、創業100年を超える名門企業であり、現在は世界有数のタンクコンテナ保有数を誇るグローバル・トップクラスのオペレーターです。その彼らと資本を共にし、日新の国内ネットワークと融合させることで、名実ともに世界基準のサービスを日本のお客様に直接届けられる体制が整いました。

合弁形態に移行したことで、化学品に強みを持つ日新が日本のお客様を支えつつ、デンハートフ社のグローバルな知見を取り入れて、日本のマーケットに長期的にコミットメントしていく体制となりました。

現場の課題を解決する、唯一無二の武器「バッフルタンク」

デンハートフ日新が掲げる強みの中で、特に実務担当者の方が注目されているのがバッフル(防波板)付きタンクコンテナですよね。この特徴が、具体的にどうお客様のメリットに繋がるのか、詳しく教えてください。

タンクコンテナ内部のバッフル(防波板)

(菊地)ここが一番熱く語りたいポイントです(笑)。タンクコンテナでの液体輸送には、国際規制(IMDG)によって充填率(中身をどれくらい入れるか)の厳しいルールがあります。例えば液体がタンク内の半分程度の充填では、輸送中に液体が揺れて安全を損なうことが想定されます。そのため、可能な限り余分な空間が発生しないよう、高い充填率、つまり満タン近くにしないと輸送できないということになります。これがお客様のニーズとの壁になっていました。
そこで活躍するのが、デンハートフ社が数多く所有しているバッフル付きタンクです。タンク内部に「バッフル」という防波板が設置されていることで、液体の揺れを物理的に抑制できるため、規制で要求される充填率の緩和が可能になります。つまり、他社では「規定量に足りないので運べません」や「二つに分けて運んでください」となるケースでも、私たちなら「このバッフルタンク1基で、安全に最適量を運べます」という提案ができる。これは輸送コストの削減だけでなく、環境負荷の低減にも直結する、今の時代に求められている攻めの輸送と考えています。

世界58拠点と繋がる、現場の安心感

ネットワークの面でも、世界28カ国・58拠点という規模は圧倒的です。日新がこれまで大切にしてきた現場力は、この新会社でどのように進化していくのでしょうか。

主力のT11タンクコンテナ

(菊地)ネットワークは単なる「点」ではなく、グローバルに広がるネットワークをどう活用するかが重要です。例えば、国内外の提携デポにおけるメンテナンスもそうですが、輸入されたタンクは第三者機関によるクリーン証明を受け、徹底的に整備された状態で次の荷主様へ届けられます。この高品質の管理が、今後は世界中のデンハートフ社の拠点とシームレスに繋がります。

 

専門スタッフが対応

新会社のメンバーは、日新タンクコンテナチームの担当者が主体となって移行しており、オペレーションの根幹は変わりません。しかし世界的なグローバルアカウントとの連携は既に始まっており、専門人材による営業サポート体制は飛躍的に強化されました。事務所も日新・本社のすぐ近くに移転し、より専門特化した集団として、落ち着いて、かつスピーディーにお客様の課題向き合える環境が整っています。

これからの液体輸送

最後にデンハートフ日新が、今後どのような価値を市場に提供していくのか、メッセージを。

(菊地)液体輸送、特に化学品や危険品は、どうしても難しい、手間がかかる、というイメージが先行しがちです。私たちは、その心理的なハードルを、最新の機材と世界基準の知見で取り除いていきたいと考えています。

「液体輸送のことで困ったら、まずはデンハートフ日新に相談してみよう」、そう思っていただける存在を目指します。2024年問題やカーボンニュートラルといった課題に対しても、タンクコンテナへのモーダルシフトは強力な解決策になります。日新の現場力とデンハートフ社の世界基準。この二つを掛け合わせ、お客様のビジネスを止めることなく、よりスムーズに、より自由に世界へと繋いでいく。それが私たちの使命だと思っています。

株式会社Den Hartogh日新(Den Hartogh Nissin Corporation)
〒102-0083  東京都千代田区麹町1丁目6番  麹町保坂ビル2階
TEL : 03-6272-8502
E-mail : tcsec@nissin-tw.com
Web: https://www.nissin-tw.com/service/tank/

 

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